溺愛5題







01.

「黒子っちなら目に入れても痛くない。というかむしろ入れたい。」

「じゃあ膝からお邪魔します。」

「それはただの顔面ひざ蹴りだ!」


02.

「黄瀬君うざいです。」

「ああもう黒子っちってどうしてこんなに愛しいんスかね。」

「本当どうして黄瀬君ってこんなに変態臭いんでしょうね。」

「愛故。」

「この犯罪者予備軍め。」


03.

「まあこの黒子っちの可愛らしさなら盲目になるのも仕方ないとも思うんスけどー。」

「え、それじゃあ眼潰ししてもいいですか。」

「良くないよ!?」


04. 

「というかね、君は常に愛情過多すぎるんですよ。」

「愛情型?」

「辞書を丸暗記してきなさい。」

「黒子っちのデータなら暗記してる。」

「滅びろ。」



05.

「でもまあ、オレは別に行きすぎた愛情だとも思わないけどね。」

「行きすぎどころか進みに進んで崖っぷちですよ。」

「もういっそ落ちて沈んでいるようなもんだからね。」

「塩水と岩石の間にですか。物好きな。」

「それよりももっと深くて痛くて苦しいところに。」

「へえ。お聞かせ願いましょうか。」


「オレはね、毎日毎日、常に愛に溺れているのです。」



「やっぱり滅びろ。」

「なぜ!」




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毎日毎日常に滅べばいいと思ってる。


お題はfisika様からお借りしました。