ギャグ的学校生活





01.ラブコメを期待してパンを咥えて登校

「黄瀬君、今度は何を始めたんですか?」

「いや、パンを咥えて登校するといいことが起こるかと。」

「例えば?」

「曲がり角で黒子っちとぶつかる。そして始まるラブストーリー!」

「…既に会ってるじゃないですか。」

「…………あ。」



02.雨の日の廊下はよく滑る

「今日は雨っスね。」

「こんな日の廊下はよく滑るんですよね。」

「とか言いながらどさくさでバナナの皮を置かないの。どっから持って来たんスか。」

「黄瀬君がこれで転ぶところを見てみたいです。」

「雨の話題どこ行った!?」



03.購買は戦場です

「あれ、黒子っち、お昼ごはんは?」

「買いに行こうと思ったんですが、購買がものすごくて、行って帰ってきました。」

「…それでひょっとして、何も食べてないんスか?」

「大正解です。」

「そんなん駄目に決まってるでしょ!オレのパン半分食べて!」

「いやいいで、」

「駄目!」

「……………じゃあちょっと頂きます。」

「よし。」



04.一夜漬けは個人差があります

「オレ、今日は多分テスト出来る気がするっス。」

「へえ、昨日は何分勉強したんですか?」

「せめて何時間って聞いて欲しいっス。」

「何時間ですか?」

「4分の1時間!」

「素直に15分と言いなさい。」



05.チョークを投げの命中率

「わっ!」

「チッ、おしい。」

「黒子っち舌打ちしないで!ってか何やってるんスか!?」

「青峰君とどっちが君にチョークをぶち当てられるか競走中です。」

「何て傍迷惑な!」



06.女の子って怖い

「あれ、どうしたテツ。今日は黄瀬はいねえのか?」

「青峰君。何かこう、女の子に平手打ちされたらしく、顔にキレイなもみじが付いていまして…。」

「ああ、それで恥ずかしくて会いに来らんねェと?女って怖ェな。」

「いえ、それを見て僕が爆笑したら泣きながらどこかへ行きました。」

「…訂正。女よりテツのが怖ェ。」



07.イベント事の温度差

「黒子っち黒子っち黒子っち明日は体育祭っスね!」

「ああ、そういえば。」

「黒子っちの生足を上から下までじっくりと眺めて居られる日…!なんて素敵!」

「僕、実は明日インフルエンザにかかるんですよ。いや―残念です。」

「せめて残念がるフリして!」



08.よし、今日はマラソン大会の必要性について話し合おうか

「マラソン大会なんて学校側からの生徒に対するいじめとしか思えません。」

「おお。いきなりどうしたんスか。」

「そんなわけで、僕は明日水疱瘡になりますから。」

「黒子っち今まで何回水疱瘡になったんだろうね。」

「とりあえず麻疹は4回です。」

「わお。」



09.校長先生のたいして有り難くもないお話

「校長の話って、どうしてああ長いんスかね。」

「それだというのに立って聞かなければいけないと言う苦痛付きですしね。」

「座りたいっスよねえ。」

「じゃあ僕は明日君の背に寄り掛かって寝ていますよ。」

「うわあ校長の話が超良いものに思えてきたっス!もう一生喋ってて!」

「いやそんな学校僕はとっとと転校しますから。」



10.授業中の落書きってレベルじゃない

「見てくださいこのハイクオリティーな教科書を。」

「ああ、また落書きしてたんスか。黒子っち意外と不真面目っスよね。」

「まあまあ。」

「どれどれ。」

「……………ね!」

「ね!じゃないスよ!これオレが殺されるパラパラ漫画じゃないスか!」



11.一度でいいから見てみたい、下駄箱からあふれるチョレート

「オレとしては、バレンタインに下駄箱が空っぽなのを見てみたいっス。」

「僕としては、その言葉を録音して全国の男子高生に聴かせて差し上げたいですね。」

「なんで?」

「君の命日が確実に今日になることでしょうから。」

「ぁああ下駄箱いっぱいのチョコ超嬉しいっス!」



12.席替えを激しく希望します

「せんせー、席替えをお願いします。」

「却下だ黄瀬ェー。」

「だってこんな教卓のまん前なんて!しかも黒子っちがこの列の一番後ろだなんて…!」

「お前が授業中に黒子を見る視線に耐えられんって苦情がかなり来てるんでな。」

「うっそ誰からスか!」

「主に本人からだ。」

「うっそ黒子っちィイイ!?」



13.進路調査の三番目以降って書くことないよね

「進路調査なんて、正直一番も二番も三番も書くこと決まってるんスよね。」

「へえ、君がそんなに人生設計をしているとは意外でした。」

「あったり前でしょ!1番は黒子っちのダンナ、2番は黒子っちのヨメ、3番は黒子っちのペット!」

「ちょ、誰か良い精神科医をー!」



14.〇〇で賞

「黒子っち、オレに何か賞をちょうだい。」

「努力賞―、とかですか。」

「うん。」

「……黄瀬君が今すぐ消えれば明日は晴れで賞!」

「何その占い的な賞!?」



15.お前、学校になにしにきてるんだ

「いやもう黄瀬オメー、学校に来る目的は何だよ。」

「…くろ、」

「テツ以外のことで言ってみろ。」

「黒子っち以外の目的何かない!」

「言いきったよ!言いきっちゃったよこの変態!」




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平和なバカたち。


お題はfisika様からお借りしました。