こいびと10題 01 お付き合いして下さい 「黒子っちオレと付き合って下さい!」 「お付き合いってどれですか恋人同士的なものですか場所的なものですか時間的なものですかどれにせよ却下です。」 「一息で言い切った!」 02 メールをしてください 「あ、黒子っち、これオレのメアドっス。暇なときでもいつでもメールしてね?」 「はい。わかりました。不幸のメールが来た際はこのアドレスに送りますね。」 「待って何も分かってない!」 03 電話をしてください。 「じゃあ電話は、電話は駄目っスか!?」 「あ、黄瀬君が番号教えてくれるのなら…。」 「ホントっスかコレっスコレっス!」 「僕一度着信拒否設定使ってみたかったんですよ。」 「いやまあそんな事だろうと思ってたけどね!」 04 手を繋いでください 「黒子っち、手ェ繋ごー?」 「いいですよ。」 「…うん、とっても嬉しいんだけど、それを上回る痛みが手にあるのは気のせいスかね。」 「え?だって骨が折れて皮膚が千切れて血液が流れ出してしまうくらいに強く握ってくれと…。」 「言ってないよどっから拾ったんスかその悪魔のささやき!」 05 下の名前で呼んでください 「黒子っちはオレの下の名前、分かってるっスよね?」 「ええまあ一応限りなく不本意に。」 「……そんなに嫌っスかオレの名前を覚えるのは…。」 「だからなんなんです?」 「…あの、だから、下の名前で呼んでほしいっス…!」 「…黄瀬君が僕の名前下で呼べたらいいですよ。」 「……く、ちが、…て、て、…てぇえ……!」 「はい時間切れ。」 06 好きだと言ってください 「ねえ黒子っち、オレのこと好きって言って?」 「エイプリルフールまで待ってください。」 「うわあ嬉しくない!」 07 デートをしてください 「黒子っち明日暇っスか?」 「暇ですが黄瀬君の顔を見る暇はありません。」 「……デート、なんて、しないっスか?」 「すみません明日外出すると僕の体爆発するんです。」 「そこまで嫌っスか!?むしろ家押し掛けちゃうっスよ!?」 「いいですよそれなら泥棒と間違えて刺しちゃいましたテヘ☆みたいな展開できますよね。」 「……え、ゴメ、…え…?」 08 キスをしてください 「黒子っち、ちゅーして?」 「黄瀬君、人間の口には色々な菌があるんですよ。」 「…黒子っちの菌ならいいっスもん。」 「僕が嫌なんですよ。君の菌は特に。」 「オレ限定なんスか!?」 09 あいしてるといってください 「黒子っち、黒子っち、愛してる。」 「そうですか。」 「黒子っちは?」 「愛が死んでる。」 「なんか余計なのはさまった!」 10 わたしだけをみてください 「黒子っち、お願い、オレだけを見て。」 「いや、今ホント物理的に君の服しか見えてませんから。離してください。」 「やだっスよー。黒子っちがうんって言ってくれなきゃ。」 「それなら君の中身が空っぽな脳をぶっ潰して差し上げますね。」 「あ、スミマセン離します離れますごめんなさい。」 +++ 君しか見えないなんて言わないけど君を一番見ていたい。 お題はロメア様からお借りしました。